夫に、察して家事や育児をやってもらえる方法

お役立ちヒント

パートナーシップコミュニケーションの相談にも応じています、不動産の家庭教師の嶌田(しまだ)です。

今日の一幕。
「≪察して夫も家事(育児)をやってよ問題≫で笑っちゃう見解をしてる産婦人科の先生のブログがあってねぇ(笑)…略」

そこで私が話した『お客様からの相談時にする質問と回答結果』、そして『2分で解決している内容』に、かなり納得したらしいので共有しようと思います。

2分で説明できているのは、3ステップの記事をそれぞれ前半部分だけ伝えているからです。
お客様によっては根拠や効果を聞かれるので、この記事は詳しく書いてあります。

どんな記事だったの?

婦人科の先生のブログには何が書いてあったのかと言うと『女性では手が届かないところの掃除をしてみては、どうでしょうか。照明の裏側とか、電球を替えたりみたりとか…』などなど。

妻いわく「私だったら育児で忙しくてイライラしてるところに、いきなり照明を拭きだしたりなんかしたら、『そこじゃねぇ!』としか思わない。」だそうです。

でしょうね(笑)

こんな期待や努力はやめましょう

奥さまは『状況を察して家事(育児)をやってよ』と思うこと。
旦那さんは『ネットでヒント探しや周りの人への相談』です。

まずは旦那さんから。
ネットでヒント探しをして、奥様Aと奥様Bの意見を目にしたとします。
奥様Aも奥様Bも違う人。状況も価値観も違います。
ご自身の奥様とも違う人。

ネットの意見を黙って引用すると、返って夫婦の揉め事を引き起こすことにもなると覚えておいてほしいです。

本人の意向を確認せずに、他人の意見に耳を傾けて意図しない勝手な行動をする・・・家事という家の守りをしている側としては、大人の判断と振る舞いには見えないんです。

相談者さんへの質問て?

「旦那さんに、家事(もしくは育児)の全体像って話したことありますか?」
これにYESと答えられた人っていません。

夫婦って、資料を用意することを省くんですよ。
揉めることが多い夫婦ほど、口頭で済ませがちなんです。

目で確認できる整理されたものがない。
人によっては、奥様自身が頭の中を整理していない場合もあります。
これが旦那さんに理解されない状況を作ります。

解決方法に特別なことは必要ありません。
①作業の全体把握 ②作業ごとの説明 ③詳細理解
この3ステップを踏むだけです。

ご夫婦ごとに、性格も形も違いますから調整しながら実践してみてくださいね。
夫婦の話し合いのコツは仕事脳をオンにすること。

知ってみようとすると「あ、これ、職場でやってる…」って氣付いたりしますよ。

①作業の全体把握

奥様から旦那さんに家事や育児の大まかな項目(作業)を紙に書き出して全体を伝えてください。

まずは、家事と育児。
Aの紙には家事だけ、Bの紙には育児だけ、と書き分けてください。

(意味合いを知りたい人は、以下をお読みください。)
なんでこんなことから始めるの?

いきなり物事の細部を詳しく詳しく伝えても、無駄に終わるもの。
自分以外の人間が状況に応じた行動を起こしてもらえるのは前提条件を理解している場合なんです。

全体把握と目的、期限(目標)、デメリットやリスクが分かっている人間による代行は、代行してもらった側はストレスが少ないものになります。

※お仕事にも通用するお話しなので『代行』と書きました。
 家事も育児も『代わりに行なうこと』ではないんですが便宜上の表現であることをご容赦ください。

旦那さんの理解を求める前に、改めて全体把握の共有をしてみてください。

②作業ごとの説明

作業を一つひとつ、大まかに説明してください。
このステップでは、一般的なやり方を軽く話すぐらいで構いませんよ。

一般的なやり方なら知っているのか、一般的なやり方も知らないのか、旦那さんのリアクションからスキル範囲を再確認してみてください。

旦那さんの普段の様子から一般的なやり方を知っている様子であれば「○○じゃない?」で、『出来ることを把握しているよ』とサインを奥様から旦那さんに伝えてサラリと流しても良いですよ。

(見解を知りたい人は、以下をお読みください。)
なんでこんなことをするの?

一つずつ丁寧に、作業ごとに自分のこだわりを説明され始めても聞いている側としては残りの項目に目を移して「…まだ、こんなに残ってんのかよ。」と集中力が削がれてしまうんですよね。

それと重要なことをひとつ。
皆さんがしている作業把握は、『明日も、来年も、10年後も奥様が生きていること』が前提になってしまっていることに問題意識を持ってください。

事故など不幸は突然やってくることを忘れないでください。

把握していないことで、本当に困ったり迷惑するのは、お子さんです。
この事実に夫婦揃って、最も目を向けてほしいんです。

子どものためという認識で共有が成されると夫婦の話し合いは意味や価値を持ち始めるようですよ。

項目を文字に残すだけでは共有という伝達にはなりにくいことも覚えておいてください。

③詳細理解

さて、いよいよ状況を理解した動きになるように伝えていきましょう。

作業ごとに、行なっている時のこだわり、やり方のコツ、嫌だなって思っていること、苦手意識、困りごとの共有をしてみてください。

奥さまは、愚痴にならないように氣を付けてほしいんです。

愚痴は、旦那さんのタイプによっては自分自身が困る状況を作り出している一旦として認識し、責められているような氣持ちになる方もいらっしゃいます。

家事や育児は本来、これまでの謝罪や罪の意識で取り組むものではありませんよね。

次に、作業の優先順位や、Aの作業をしている時にBの作業が起こりやすいなど、作業が被りやすい状況などを伝えてください。
作業そのものではなく、環境など外的要因の説明と共有です。

このときに、家事と育児を別の紙に書いておくことで、紙を並べたり重ねたりして照らし合わせが楽になり、見比べやすくなるタイプの人もいるんです。

「なんで終わってないんだよ!?」
仕事と同じです。この言葉は環境理解が不足している時に出てくるんです。

この言葉は家庭でも職場でも発しないことを、強く強くオススメします。
ご自身でご自身の評価(好感度)を下げる必要はありません。

(旦那さんは、以下を読んでほしいなと思っています。)
ここからは、聞き手である旦那さんに今後の揉め事の多さは掛かってきます。

文字に込められた氣持ちや、その時の奥様の心情も想像しながら言葉に耳を傾けてみてほしいんです。

「自分だったら、どうかな?」
身長、目線、リーチの長さ、筋力、発生頻度、一人という環境など、奥さま目線に置き換えて想像しながら聞いてみてください。

そのうえで、ご自身のスキルや身体的特徴で出来ることを重ねて『ご自身だから』という自尊に繋がるようにすると、奥様からの「ありがとう。」が無かったとしてもご自身の中で「フフン♬」と自分で自分を褒めて氣を楽にすることもできます。

私はかなりこれでストレスを持たないようにしています。

今回のやり方

紙に書きだす時点で「そーゆーのできない!」となる方もいると思うんです。
けれど、こういった方のパートナーって意外にも書きまとめが得意な組み合わせであることが多いんですよ。

このやり方や流れもまた夫婦で共有してから取り組んで、仕切り役と書き役を夫婦のカタチに合わせて割り振るようにしてみてくださいね。

30分、時間は作れますか?

結婚を決めるって、様々なきっかけや事情はあると思います。

けど、誰の心の底にあるのは「この人なら理解(わか)ってくれる。理解ってくれるようになるんじゃないかな。」という期待ではないかと私は考えています。

価値観の共有に30分をつくれるか!?
この分かれ道が、別れ道になり兼ねないことは、重々ご承知おきください。

価値観が違うことが問題なのではなく、価値観を共有していないこと、お互いに相手の価値観の尊重の仕方を知らないことが問題です。

パートナーの価値観を尊重して、自分の価値観を犠牲にすることもありません。

ご自身だけで尊重と犠牲のバランスを取ろうとだけはしないでください。
その葛藤をパートナーは知りません。

夫婦のバランスは夫婦で決めて良いんです!
葛藤を口にしてリスクを最小限にしてみると良いですよ。

省略と応用

慣れてくると書き出さなくても良くなるんで、面倒くさいのは最初だけ。

①作業の全体把握 ②作業ごとの説明 ③詳細理解
これも慣れてくると、①作業の全体把握と③詳細理解の2つで済むようになります。

3ステップは、二人で成り立たせる事柄をそれぞれが違う場所で過ごしている場合に有効です。

建設的な話し合いにおける夫婦のコミュニケーションて、「あはは、うふふ、きゃっきゃ」で済ませられるほど軽くも薄くもなくないですか!?

深刻になってから話し合ったら、ときには傷つけ合ったりしちゃいます。
傷が浅いうちに、出来れば何も起きていない時に価値観や環境、体験は共有しておくことをオススメします。

感覚値でやるより3倍以上も効果的

考え方や人格についての悩みは、カウンセリングを受けるよりも科学的に知り得ておくと、不安症や鬱が3倍以上も軽減されることは、ご存知でしょうか?

人は、感情的にメンタルを維持するよりも、合理的にメンタルを強化する知識をもったほうが強く心を保てるようになっています。

感性は心を充実させ、知性の高さは心を安定させるんですよ。

ぜひ、価値観や状況の分かり合いなど目に見えないものほど、可視化してみてください。

住まいに携わることは子どもに残す仕事
不動産のちからで生き方そのものを伝えたい

不動産の家庭教師 嶌田 竜也
宅地建物取引士/相続士/住宅ローンアドバイザー
STRコミュニケーションアナリスト

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