コロナに罹患してました。対処のコツ体験記。

お役立ちヒント

私は新型コロナウィルスに罹患し、ホテル療養も受け8月26日まで症状がありました。今も後遺症が幾つか残っています。その中での氣付きをまとめてみました。

少しでも早く快方に向かったり症状の緩和に繋がればと思い、私の症状に合わせた話しになりますが対処のコツを書かせていただきます。

結論

『自分に起きていること』の捉え方としては、対処できる治療法のない気管支への影響を併発させるタチの悪い風邪と思うことが肝要かと思います。精神的安定にも繋がると考えています。
治療法の確立がされていない今、医者が治してくれるなんて期待をするほうが失礼極まりないのは明らかです。
軽症・中等症においては、本人がどこまで冷静でいられるかが鍵だと思います。だからこそ、自身の身体からのサインと向き合うことが必須です。
ただし、誰かを罹患させたことへの罪の意識は、タチの悪い風邪などという考え方を間違っても適用しないでほしいと切に願います。

私の症状

低ナトリウム血症+気管支炎。

吐き氣、下痢、倦怠感、食欲不振、生命の危険を感じる眩暈(めまい)、発熱、呼吸不全(落ち着いている状態でも深呼吸ができない)、頭痛が同時に起こっていました。これだけの併発をもってしても軽症者に含まれます。
軽症に分類されるからといって軽いものではありませんでしたね。

摂取する水分の見極め

今回、最もお伝えしたいのがこの項目です。
体調を崩す原因となったのは毎日大量の発汗をし、そこに大量の水を摂取したことにありました。

色の付いた飲み物は水分摂取にカウントされない。この言葉を私が鵜呑みにしてしまったことが大きな誤りです。この言葉には続きがあるんですよね。スポーツドリンクは水分補給に含まれる。

私は水しか摂取せずスポーツドリンクを飲むことなく、何日も大量の天然水ばかり飲んで対処しているつもりになっていました。これが、低ナトリウム血症を引き起こしました。弱った身体が新型コロナウィルスへの抵抗を下げたように考えています。
スポーツドリンク等による塩分と糖分の摂取は本当に大事なんですね。

倦怠感を覚えて以降、天然水であろうと単純な水を口にすると返って調子がひどく悪くなりました。身体の感覚でいえば、体内の大事な何かを薄められていくことにより生命の危険を感じたという表現になります。そうしたことで起こる眩暈はイヤな脂汗を滝のように流すことを引き起こしたほどです。これが私の場合、ポカリスエットを飲むことで驚くほどスッと体調が落ち着きました。

ホテル療養はあくまで、急変したときに看護師や医師が駆け付けやすい環境の提供です。治療の提供ではありません。
水分摂取として用意されていた飲み物の類は、天然水、お茶、野菜ジュース、紅茶のティーパック、コンソメスープの素、インスタント味噌汁の素(数種の味が用意)でした。スポーツドリンクの用意はありません
自宅からこっそり、ポカリスエット1.5ℓを1本忍ばせて持ち込んでおいて正解でした。これがなければ、確実に悪化の一途を辿っていたことでしょう。


ホテル療養の途中からナトリウム不足は解消されたのか、かえって水のほうが落ち着く体調になってくれました。体調が切り替わったのは偶然の話しであり、1本の用意では本来足りなかったように今では思っています。

大事な情報として自宅療養のうちに本人が、自分に適した飲み物分析は終えておく必要があると思います。私は妻におかゆ、エネルギーやビタミン摂取も含めゼリーなど何種類もネット通販してもらいました。噛みたくないけどそれでも栄養を摂取する機会をできるだけ行なうことを義務のように自分に課すよう考えていました。治療法がないのなら、せめて栄養は摂らないと治るモノも治らないという考え方です。

氣道の拡張

ツボ 天突(てんとつ)

症状が出てから何日、何十時間も目を開いていたくないほど自己体内のサインに向き合わないとと考え続けていたとき、呼吸の状態にもまた真正面から向き合う必要がありました。そのとき、妻から氣道が広がるツボを教えてもらいました。

鎖骨の間にある窪みがツボ 天突(てんとつ)です。呼吸が不安定になったり苦しくなったときには、このツボを軽く押さえてみてください。そのうえで、体調を冷静に分析して鼻から吸うか、口から吸うか。吸う速度(強さ)は、どうしたら息ができるようになるのかを調整しましょう。
呼吸困難になって本人がパニックになるのが、最もどうしようもない事態であると呼吸が苦しくなったときほど、強く自分に言い聞かせました。ちなみに、口で呼吸するときは、口をすぼめて吸うと空気が入ってきやすかったです。

体勢の確保

自分が楽な体勢を見つけておく

呼吸に支障が出始めると大事なのが体勢です。私の場合、肺の形状が急に変わることがアウトでした。少しでも前傾姿勢になり、胸骨が前に開く(肺が前に移動する?)と呼吸不全、寝るときは横向きにならないと寝付けないが、その姿勢が肺にのしかかる苦しさを覚えてアウト。

トイレひとつにしても、後ろに体重を預けるぐらいの氣持ちでいないと苦しくなりました。移動時は胸を押さえながら上体をゆっくり起こし、そのまま移動。そのときにも、氣道が広がるツボも親指の側面で押さえながら。

呼吸不全が生じるようになったら、落ち着いた状態のうちに、ゆっくりと身体を傾けてツライ体勢や楽な体勢を見付けるようにしてください。

どの体勢のときには、手を添えたり手で押さえるなど、どんな補助的なポーズをすることで不調になりづらいかも分析をしておくことをオススメします。

意識を遠のけない

思考がハッキリしないな、ちょっと視界がぼやけるかもと思ったときにしておくと良いことに、手を握っては開いてを繰り返すことがありました。強く握ったり開いたりする必要はありません。指の運動は、やはり脳へ良い刺激信号を送ってくれるんですよね。ちょっとした運動にもなり、身体も温まり血の巡りを全身に感じることもありました。

血中酸素飽和濃度が入院判定ギリギリまで落ち込んだことが何度も私にはあったので、血の巡り=酸素の供給と思って始めてみたことです。

倦怠感

これは栄養ドリンクが効きました。が!楽になっても調子に乗るのだけは厳禁です。私は直立しての活動が30秒もすれば無理をしている疲れのサインが出てきたからです。栄養やエネルギーが湧いてきても、大人しく享受して身体に還元されることに専念するのが賢明なんだと学びました。

発熱

これは市販の風邪薬の解熱剤で効果を得られ、37.5°を越えたのは一度だけでした。
私の周りでは熱が下がらないという方も複数いらっしゃったので手立てのひとつ程度なんだと思います。

血中酸素飽和濃度

パルスオキシメーターで測定する数値が、血中酸素飽和濃度です。
陽性になったと分かった当日、保健所の担当者さんが自転車を漕いでパルスオキシメーターを貸し出してくださいました。これには感謝の一言しかありません。症状のヒアリングから僅か2日後に療養先のホテルの確保までしていただけました。

血中酸素飽和濃度が90、ときに89まで割り込んだ者として。(90を下回ったら入院)
ニュースで、数値が92ほどになりながらも入院に対応してくれず不満を漏らしたインビューがありました。「このまま見放されて数値が下がったらどうしようかと不安になりました・・・」

数値におびえても意味がないです。その後の低下を想像して不安を覚えても呼吸が浅くなるだけでしょう。基準を満たしていない人を先着順で優先して入院させていたら、救える命も救えない病床数であることは誰もが知っている事実です。それよりも、どうしたら自分の数値を上げられるのか?数値は低くても、体調が落ち着いているうちに自分自身への対処を見つめる思考の癖付けが大事だと思いました。
インタビューを視聴していて症状は軽症の方であり、私よりも数値は高いこともあり、視聴者の不安を煽る報道に報道の本筋がないと見受けました。

血中酸素飽和濃度の数値と症状について。体調が落ち着いてきたころ予定日通りホテルから退所したくて「数値は低くても症状は落ち着いてますよ。」などと定期観察の電話で私は答えてしまいました。すると「症状が無くても、臓器への見えない負担が怖いんですよ!」と言われたことに反省と事態への恐怖を覚えました。
自覚できない身体のサインほど怖いものは無いと心底、今回は思い知らされたからです。酸素飽和濃度が正常値に戻らず、結果として退所日が1日延期となりました。

味覚障害

後遺症として今もまだ異常なままです。素材の味は判るようになってきました。ただ、旨みや調味料の味は判らないままです。
コロナの症状が出ていたときにも捉えていた考えとしては、風邪のときにも味覚は鈍るもの。これぐらい冷静に捉えておくことが大事です。不安にもなりませんでしたし不幸な境遇に陥った悲劇のヒロイン氣取りもしなくなります。

味覚が鈍る原因は2つです。亜鉛不足か過度なストレス状態。今回は、両方でしょう。
過度なストレスで味覚がなくなった経験は、20年前にコックを辞めようと思ったときが味覚障害に陥っていたので今回で2度目であり、原因も分かっていました。
亜鉛が体内で生成されることはありません。つまり、積極的な摂取が必須ということです。亜鉛摂取がメインのサプリメントを購入し対処しています。
3ヶ月ほど先にコロナに罹患した方も味覚障害が後遺症として残っていたそうですが、今では快復しているそうです。その確認もでき積極的な対処をしたこともあり、素材の味は判るようになったのかも知れません。
自然治癒をのんびりと待っていれば、完治はそれだけ遅いでしょう。自分で不安の種を残し芽を出している状態にしていることに氣付いたほうが良いと思います。

体力の低下

10日ほど、身体を動かせない日々は恐ろしくスタミナも筋力も奪っていくものだと体感中です。日々をリハビリのつもりで慣らしていくしかないのでしょう。

もともとがエネルギッシュ過ぎる私。今回のことをもっての氣付きがあります。今まで通りのエネルギーの使い方ができなくなったことで無駄にエネルギーをたくさん使っていたことへの氣付きです。余っているから使い尽くして良いという過ごし方は思考停止と変わらないんですよね。それよりも、掛ける価値のあるところにもっとしっかりと注いでいき、無駄に使っていたことはスルーが有用であることを覚えました。

体調的にできることが少なくなって氣付いたのは、質素たる基本を大事にした『丁寧な暮らし』の大切さです。

ホテル療養

食欲不振でなければ、お弁当が支給されることで食事の用意という身体の負荷が掛からなくなることに繋がります。体温や血中酸素飽和濃度の異常に駆け付けてもらえる環境の提供ぐらいだと捉えておくのが宜しいかと思います。過度な期待はしないことです。不平、不満の根源は過度な期待から生じるものです。食事の無償提供だけでも御の字ですよ。
自分の中の勝手な期待値を求め、不平不満を言わない。言ってもキリがない。思っても意味がないんです。
意味のないことに思考を割くよりも、自分の身体に起こっていることや身体からのサインは何を求めているのか?自分自身との対話に集中したほうが生存確率も悪化の防止にも繋がるのが現実でしょう。確立した治療法がないという前提条件を忘れないでいたいですね。

自分の症状を自分が一番把握しておく

ネットに書いてあったから・・・これほど怖い言い訳は無いと改めて思うことです。情報というものは、体調も症状も『個人差』の一言で片づけられてしまうんです。つまりは、個人という『前提条件』が違うんです。前提条件が違えば適切な処置の答えは全くの別モノになるんですよね。

それと同時に、自分自身以上に自分の症状を感じ把握できる存在はいない。自分の身体が出すサインの意味を汲み取れるかどうかが生命線です。咄嗟に思わず取ってしまったポーズ。そこに「なぜ?」を幾つ投げ掛けられるか、向き合えるかが本当に大事なことだと分かりました。それが体調を楽にするために無意識が取った行動と紐づけるだけでも発見が幾つもありました。普段も含めて、身体を労わるって常にサインと向き合い続けることなんですよね。

このまま●●だったら、どうなるんだろう・・・は、望んだ対処をされないと周りに不満を持つ他責思考です。改善や緩和には何があるだろう? これは、答えを自分の中にあるものとして、起きている事象に目を向ける自責思考となり解決の糸口に辿り着きやすくなるのだと思います。
ここに記していることは、あくまで私個人が対処して効果のあったものです。とくに市販薬で得られた効果や副作用があるかどうかの保証をするものではないのが申し訳ないところではあります。

自分のことは、自分が責任をもって把握する心構えで不調に向き合っていただけたらと思います。

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