近年、火災保険の使い方が認知されるにつれて
一般家庭を困らせる業者が増えてきていること
ご存知ですか?
不動産の見分け方だけじゃない、損をしない物件との付き合い方まで。
マニアックな不動産コンサルタントの嶌田(しまだ)です。
目次
●どんなビジネスなの?
●何が困るの?
●賢く正しい使い方
●依頼先の見極め方
●持ち逃げされることはないの?
どんなビジネスなの?
雨どいや屋根、外壁などのメンテナンス工事費を保険会社に申請。
工事はしなくていいので、お客様が手にした保険金(工事費用)の40~50%を
成功報酬として頂いていくという手数料ビジネスです。
火災保険の保険金というのは
確かに、手にしたお金を『工事に使わなければいけない』という制限はありません。
旅行や食事に使っても
それ自体を咎められることはありません。
使い方(資金使途)は自由なんです。
ここに目を付けた会社が多くなって
一般家庭を困らせることになっているという話しです。
使いたければ使えば良いと思います。
ただし、将来のことも知ったうえで使ってくださいね。
何が困るの?
ズバリ、不動産査定価格が何百万円も下がることになります。
現在の現実のお話しをすると
屋根や外壁、バルコニーのメンテナンス具合の状態によって
きちんと査定反映する不動産会社は少ないでしょう。
今はまだ良いという程度の話しです。
ただ、ネット社会であるゆえに
最近では、社内教育のない不動産会社の人間よりも
一般の買主様の方が不動産を分かっています。
騙されない買い方を勉強してきていますから
10年に一度のメンテナンス工事をしていない戸建て物件に
見向きもしなくなることは明らかだということです。
2017年4月からはインスペクション(建物の状態診断)の
必要性も出てきました。
メンテナンス工事をしていなければ
数百万円単位で価格は下げられるでしょう。
もらえた保険金100万円
手数料 40万円
手残り 60万円
損した売買金額 何百万円・・・
割に合わない、という話しです。
それならばと、メンテナンス工事の申請をしたら
『●●年に、今回の申請と同じ内容でお出していますよね。』
と保険会社からの回答。
保険金が下りないこともあるでしょう。
そのため、売却準備を整えるだけで
120~150万円の捻出が
必要になることが想定されます。
実際に、そういう事例が何件もすでに起きています。
賢く正しい使い方
あるべき形で使いましょう。
そもそも、現状に則した真っ当な工事費用(単価)で申請を挙げれば
100万円を超える金額だろうと全額
保険会社から出してもらえるものです。
快適な暮らしの維持と
不動産価値の維持の両立が可能です。
しっかりとメンテナンス工事を行ない
新たに見つかった違う箇所のメンテナンス工事であれば
何度でも保険金は認められます。
正しく使えば、正しい対応を保険会社もしてくれます。
保険金が下りたことで契約担当営業マンの評価は
1ミリも下がりません。
保険会社によっては真逆なこともあります。
お客様からの申請から受諾までが早いほどに
ボーナスが上乗せされる大手保険会社もあるほどです。
悪徳業者の中には
簡単に『何度でも大丈夫ですからぁ』
と答える人間もいます。
それならば、覚書でも交わしましょう。
将来、下りなかった保険金に対して
全額保証してもらいましょう。
特約だと1行程度で簡易に済ませられ
場合によっては色んな解釈を付けて逃げられます。
とはいえ、そんな悪徳会社は長続きしません。
責任追及は出来ないでしょうね。
関わらないことが一番の得策です。
依頼先の見極め方
答えは、保険金申請から工事まで出来る
『工務店』に頼むことです。
工事も出来ない、工事会社も紹介せずに
『申請だけが仕事です、手数料はください』が
NGな会社です。
持ち逃げされることはないの?
お金の流れをお伝えしたいと思います。
保険金は、お客様の口座に全額振り込まれます。
あとは、見積書通りに工事の進捗に合わせて
工務店に分割でお支払いすれば完了です。
持ち逃げされることがあるとすれば
工事前に一括で工事費用を
振り込んだ場合ではないでしょうか。
一括支払いでの割引きを言われたら
工事をお願いする会社を変えましょう。
申請の前に、見積書の支払い方法の確認を。
いかがでしたでしょうか?
今回は、保険金手数料ビジネスの悪徳業者について
ご紹介しました。
保険金の申請手続きができる工務店に頼むことで
トラブルに巻き込まれないことはお解り頂けたでしょうか。
お金が掛からずにメンテナンス工事ができるのが
火災保険です。
是非、正しい使い方で賢く暮らしてください。
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