住まいに携わることは子どもに残す仕事。不動産の家庭教師の嶌田です。
以前、損や失敗に陥ってしまう原因として、はじめに不動産会社に相談することの危うさ、不動産営業マンの心理と状況について『最も大切で最初にすべきこと』で挙げさせて頂きました。
「不動産のことは知らなきゃ!」
そう考える方はいらっしゃると思うんです。
でも、それも間違いを引き寄せてしまう原因。
今回は、最初に不動産を知ろうとする危うさと、そのリスクを起きにくくするはじめの一歩のお話しです。
あなただからその家を活かせるようになる、そんな巡り合わせのためのお話し。
知ることで生じる損
「なんで知ると損や失敗が起きるの?」
当然の疑問ですよね。
答えは、あなたの想像力を狭めてしまうからです。
ネットであれ本であれ、外からの情報は頭の中に『枠』を作ってしまうんです。
その枠は、発想や言動へ無意識の制限を掛けてしまいます。
例えば、駅の売店やコンビニでのサンドウィッチで実際に起きている話し。
断面から想像したものと、実際の具の量が違う情報を目にしたとします。
これが不買運動のきっかけや長い期間の不信感を作り出したり、と・・・全部が全部ではなくても。
情報の厄介なところとも言えます。
私の中の『情報』の定義は、身を守り、自由な発想に至らせるものです。
※ここでは世間一般にある情報を『情報』として言葉を使っていきます。
情報の厄介なところは、不動産や建設にも同じことが起こっています。
建て売り住宅は、悪だ!
思っているだけなら個人の自由です。
これが声高らかに、幾つもネット記事で見掛ければ、それがあなたの真実になることでしょう。
数が真実ではありません。
まぁ、確かに粗悪な仕上がりの物件が多いことは事実の一端にはあるんですけれど・・・
業界を問わず、断言した物言いで発言力を持とうとして、一括りに全てを否定している発信が多すぎるのは問題です。
物は見方と、ご自身の状況との掛け合わせ方と使いこなし方次第なんです。
とくに住空間においては。
書き手の信用度は?
断言している人ほど実務経験が無かったり、消費者としての1つの経験談だけでお話しを盛っていることも、しばしば見掛けます。
損をした悔しさのお気持ちは分かります。
建て売り住宅を購入した人は、全員が不幸なんですか?
私の住空間も、他人からの価値観で見られたらパーフェクトではありませんからね。
そんなもんです、建設と不動産は。
気を付けたい事としては、大事な情報に変わりないです。
ただ、他人が勝手に人様の暮らしを否定しない。
情報化社会だからこそ、最低限のマナー。
このマナーを知らない書きぶりの情報が多い、その前提条件の元で知識は取り入れてください。
ですから、外からの情報で頭の中に『枠』を作るのは知ることの二歩目以降がオススメです。
心の壁を知っておいてください
ご夫婦の話し合いで素直に意見交換が出来なくなる要因に『パートナーには知識がある』場合もあります。
私が20年近く不動産業界に携わっていて判ったことは、下手に不動産知識を得ている方ほど家族の話し合いが不十分なこと。
さらには、ご自身の家族についての質問に答えらえないという事実もセットです。
住空間の条件を整えるために必要な基礎質問において、です。
調べごとって、二人が隣りに座ってすべての情報を調べながら共有することは不可能ですよね?
画像のように、「頼ってもらえるように」と頑張ってくれているのは分かっているし、何でも話してもらえるように壁を取り払おうとしてくれているのも分かってはいるけれど、実は壁を作っているのもお相手・・・なんて事もあるんです。
気を付けたいことのひとつに、ネットや本の記事はバイアス(意図的な目的のための偏り)が掛かっていることです。
ですから、知識の得方を間違うと気付かないうちに『家族の為の住まい』ではなく『失敗しない不動産投資』になっていることが多いのも気になります。
こういった心の壁の存在も、知っているかどうか。これで、知識を得る役割を担っている側の配慮は変わってくると、私は考えています。
調べる目的は何か?何を調べるのか?どんな点を気を付けながら情報を知識として取り入れる基準にするのか?
ひとりで考えて行動するほどに、相手に疎外感を生むものです。
それは住まいのことでも、仕事の事でも、他のプライベートのことでも同じなんですよ。
あなた達らしさが第一歩
「知識は調べたから大丈夫。自分たちのことを担当者に伝えたところで自宅選びに大きな影響はない。」
これが、損や失敗を招くもっとも大きな原因。
相談先に伝えるべきあなたの考えや家族のこと、住空間の条件の理由を伝えることが割愛されてしまうのですから。
知っていますか?
生命保険の担当者さんが、会って程なくして聞かれたら最も困る質問。
「一番良い保険って何ですか?それで組んでください。」
ご自分のことを当事者意識を持って考えていない。
ご自身のことを伝えようとしない。
そのような方の担当をすることが最も嫌なことだと、これまで何百人と生命保険のプランナーさんとご縁を繋いでいいただいていますが、ご紹介されるすべての方が口を揃えて言っていることなんです。
あ、ちなみに上記の質問をした際に、逆に成績しか見ていないプランナーさんが嬉々として「はい!!!」と答える質問ではあるそうですよ。
質問の質というのは人間関係を決めてしまうものでもあるそうです。お気を付けを。
話しを戻しましょう。
最初にお伝えをしました、不動産知識を得ることから生じる『枠』が、勝手に発想や言動に掛けた限界値。
このロックをご自身たちだけで外すのは非常~に、困難です。
住空間で損や失敗を防ぐならば、あなた達らしさといった独自性を条件に盛り込むことをオススメします。
室内も外観のデザイン性を持たなくても良いんです。
他人から「独特だね。」と言われないオーソドックスな住空間でも良いんです。
大事なことは、あなた達だから暮らしやすいと感じられる住空間であることへのこだわりです。
帰るたのしみ
誰でも良い物件に手を出すと、金銭面以外の損が起こりやすい傾向があります。
飽きてしまうことさえもあります。
日々がつまらないと感じやすくなってしまうんですよね、帰るたのしみが無いことは。
裏を返せば、あなた達だからこの物件を活かせる。それぐらいが本当のマッチングです。
これは何年経っても居心地が良いですし、何年も経ったから愛着が湧いて振り返ってみても、自分たち家族の中で価値を生み出しますよ。
私自身、数えきれないほどの住空間を見てきました。
お客様が決める物件は、どれも素敵です。
羨ましくなることばかりです。
広さも価格も、我が家よりも良いことは当たり前なぐらいです。
帰宅すれば、見てきた物件よりも狭くても、眺望が良くなくても、私にとっては居心地がもの凄く良いんです。
忙しくて、住空間で何かしたいワケでもないのに、広くて値段が高いだけで家に居ない。
そんな夫婦が無用に家にお金を掛けるより、自分たち夫婦が満たされる他のことにお金も時間も掛けるから、夫婦仲の良さが保てていることを、事あるごとに気持ちの共有をしています。
家で出来ること
知識を得ることよりも、まず、オススメしたいこと。
それは、物件条件の背景と個々人の価値観や経験談、良い思い出も苦い思い出も今の価値観を形づくったものです。
価値観の元を否定しても前に進めないこともあります。
話せる範囲ででもパートナーに伝えておかなければ、思わぬところでパートナーへの信用を簡単にゼロにしてしまうこともあります。
伝えておかなかったのはご自身だったのに・・・
知らなければ、人は家族であってもあなたがイヤだと思う踏み込み方をすることがあります。
でも、知っていれば。
イヤだと思う背景さえ知っていれば、近づき方も聞き方も、あなたにとって優しいものになります。
知識よりも何よりも、ご自身との対話とパートナーへの伝達、共有を。
賢い暮らしには、諸費用の準備や住宅ローンの組み方だけではありません。
ご夫婦の価値観に基づいた状況把握と、それに合わせた不動産知識の応用が必要です。
ネットや本で情報を収集してから考えるより、私と話したほうが早く答えは見つかり、損や失敗を防げます。
状況に合わせた不動産知識の応用、不動産業者との円滑なやり取りサポート、なにより家族会議のサポートを得意とするほど『意見の掛け合わせ』ができることが私の強みです。
不動産に不安がありましたら、私がお役に立てます。
きちんと仕事を果たすための本気のセカンドオピニオンです。
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住まいに携わることは子どもに残す仕事。
不動産のちからで生き方そのものを伝えたい。
不動産の家庭教師 嶌田 竜也
宅地建物取引士/相続士/住宅ローンアドバイザー
STRコミュニケーションアナリスト
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