物件を10軒以上見ても無駄!?たった4軒で空間認識能力が身に付く物件案内ツアー

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本日は、空間認識能力が身に付く体験型レッスンとして4軒の物件案内ツアーを開催。

 

お客様によっては現在の住まいを決める際に、何十軒も物件を案内してもらったという方も珍しくありません。

ただ、そういった方々に『物件を見ることは最後まで楽しかったですか?』と聞くと、その答えは必ず『NO』なんです。

 

それって、不動産業に携わる者として残念な気持ちになります。

担当者がお客様の価値観を汲み取れなかったんだな、と。

 

望む暮らしを叶えてくれるだろうとワクワクした気持ちで物件を見に行き始めるんですよね?

それなのに、いつしかお客様の中で物件を見ることが『義務、業務、作業』になっている証拠だからです。

 

誰だって、最初から最後まで物件を見る事を愉しみながら次の住まいを決めたいですよね?

 

だから、私が案内しなくても無駄に何軒も見ることが無くなって、最後まで愉しく物件が見られるようになることを目的として体験型レッスンを用意しています。

 

物件を見極めるスキルは一生ものなんです。

 

それが備わっていないと知らず知らずのうちに損をしていたり、損に気付いた時には大きくなっているんです。

 

空間認識能力って、ご存知ですか?

空間認識能力:物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、素早く正確に把握、認識する能力。

 

不動産で言えば部屋の大きさを計らなくても直ぐに分かる能力ですね。

それが夫婦共に身に付けば、ネットで間取り図を見て見学に行く価値があるか否かの話し合いが夫婦で出来るんですよね。

 

不動産会社の営業マンて、土日にお客様との接客アポイントが取れていないと上司に怒られます。

その叱責から免れる為に物件見学を誘致してくる営業マンからの連絡に振り回されることも無くなり、休日を休日として過ごすことが出来ます。

 

時間も愉しみも無駄にしないって大事だと思うんです。

 

空間認識能力ともう一つ大事なことが、1帖の表記と販売図面の床面積の整合性を見抜けるようになっておくことです。

 

1帖って日本には何種類もあるってご存知ですか?

でも、表記法では1帖が1.62㎡と決められています。

 

それなのに、皆さんが目にする販売図面の1帖表記の実態はルールが守られていません。

少しでも広い方が見学に来てもらえるので、小さいサイズの畳で表記していることが多いんです。

 

これもまた見抜ければ、いざ見学してみて『あれ?狭くない???これなら見に来なければ良かった…』なんて無くなりますよね。

こういった無駄を省くことも、最後まで物件見学を愉しめるようになるコツです。

 

物件見学ツアーは体験型レッスンなので、そんな表記法を逸脱した販売を行なっている物件も勉強の為に混ぜてご案内。

 

分かっていれば、そんな偽りの販売物件もまた面白く見ることが出来ます。

あくまでレッスンですから。

 

移動のタクシーの中、後ろの座席でご夫婦が

『物件見るの、こんなに愉しいんだね!』

そう会話しているのが聞こえたのが、今日一番嬉しかったことですね。

 

不動産会社では絶対にしない要素を取り入れた物件案内をしている甲斐があります。

 

物が見分けられるようになれば本音で意見が言える

今回ツアーにお連れしたご夫婦は、4軒のご案内でお二人とも空間認識能力が身に付いたので驚かされました。

 

大概が2~3回は参加されるのですけれども…

 

今日の振り返りのセッションでは、将来を見越してもどんな物件が広過ぎず、狭く感じることもないジャストサイズなのか?

具体的な数字がお二人とも一致しましたので、スムーズに打ち合わせが進みました。

 

ただ、物件見学中はご夫婦それぞれが表現の相違により雰囲気が悪くなりそうな言い方をされた場面が何度もありました。

 

けれど、私は敢えてギリギリまで打開策の提案に口を出さないこともあります。

ちょっと空気が悪くなっただけで下手に場を収めようと宥(なだ)めては何も進まないことがあります。

価値ある意見交換にする為にも、こちらが待つことも必要だと思っています。

 

そもそも今回のご夫婦は表現方法に違いは有れど、叶えたい時間の過ごし方、暮らし方の根底が全く同じ。

そこが分かっていれば、多少は摩擦があっても安心して意見の出し合いを見ていられるんです。

 

普段言えていないであろう≪あと一歩の気持ちの表現≫というものがあります。

それが出たところで、相手が何を言わんとしているのか、それは聞き手側の望んでいることと根底や本質で同じであることの解釈をさせて頂きました。

 

すると、ご夫婦から色んな案が出てきて販売図面に書き足し、建設的なお話し合いになるんです。

 

アクセントクロスの効果や窓からの採光との関係性、石材など異質なものを取り入れる面白み、玄関の演出と家全体への効果などをお伝えしたので、ご自身の好み、避けたい造りが言語化できていましたね。

 

本当に今回は、スキルの定着と具体的物件条件の要がまとまり、接している私が楽しくなってしまいました。

 

これまでの座学で知識が、今回の体感でスキルが身に付いたので、親族の方とのお話し合いのステップに進まれるよう進言させて頂き、体験型レッスンを完了とさせて頂きました。

 

二人で学んで考えて、話し合いの元で住まい探しを進めていこうと約束した夫婦って、やっぱりスゴイ!と感じました。

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知る努力と、自分で立ち向かう覚悟を。

あなたが、家族を守れる人になれますように。

 

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